『Fine Day』Ver.1.0 Nov.1995掲載分


  1. GAME FORM / JOEY BELTRAM / ¥850@CISCO新宿店 /TRESOR(LUS023)

    仕事師JOEY

     ナウいヤングのニューヨーカー(泣)、ジョーイ・ベルトラム(本名:伊藤穣一)の新作はベルリンのTRESORから。
     音は、ニューヨーク在住の人が、デトロイトものに強いベルリンのレーベルからリリースしただけあって、思いっきりのもろバカシカゴ。←なんでだ。
     感心するのは、「幅広いっすねぇ、ダンナ」つーこと。もともとガバやってたし、ワープからもインテリジェントな佳曲をリリースしているし、 Synewave NYの"BANG THE ACID"(Wild+Taylor)のリミックスも凶悪で超ぐう。んで、今度はとても使える(なんにだ)シカゴ。それでいて器用貧乏つーわけでもなし、この才能が羨ましい妬ましいジェラしい((c)江口寿史)。
     B面はロバート・アルマーニとマイク・ディアボーンとゆー、これまた思いっきりな人選のリミックス入り。個人的にはディアボーン兄さんのバージョンが好み。


  2. fawn / fawn / ¥850@CISCO新宿店 / NOVAMUTE(12NoMu40)

    見上げたもんだぜ島国根性

     このユニット、正体がよくわからないんだけど(こんなんばっかしでスマン)、"produced by Mark Bell"とあるので、たぶんLFOのマーク・ベルのソロユニットなんでしょう(ほんとにスマン)。
     5曲入りなんだけど、かなりバラエティに富んでる。基本的にはミニマルアシッドなトラックもん。A2、AA2なんかはシカゴのReliefの香りもそこはかとなくただよったりなんかしちゃったりなんかして(広川太一郎)るんだけど、AA1はSteve Stollクサイし、A1はリズムマシンとパーカッシブな音程感のないシンセが鳴ってるだけだし、A3はビートはあるんだけど、歪んだシンセ音が鳴ってるだけで、キックもハイハットもなし。
     でも、不思議な統一感。音の歪み方及び空間系の音処理が、何とも言えずエゲレスしてるざんす。「Reliefっぽいな」と思っても、シカゴの「あったっまっパー!」つー感じではなくて、見え隠れする屈折。
     このニューウェーブ以来の英国的陰影がたまんないすね。


  3. Subtractive Synthesis II / Damon Wild / ¥750@CISCO新宿店 / Synewave New York(SW16)

    Keep it minimal!(デーモン閣下:談)

     ニューヨークを拠点に、ハードミニマルアシッド中心のトラックをリリースし続ける、ここ数ヵ月わしが最も気に入っているレーベル、SynewaveNY。その第16弾は、このレーベルの御大、デーモン・ワイルド閣下の作品でおじゃる(公家)。
     A1はいつもの閣下とちょっと違う。おお、なんとリズムがシャッフルしている。ハウスっぽーい(笑)。しかし、相変わらずの音数の少なさ。この人の曲で、和音らしい和音って記憶になし(これは他のSWNYの作品についても言えるけど)。A2はいつもの調子のミニマルもの、B1はアナログぶりぶりなアシッド、B2はミディアムテンポのトラックもの。えらい簡単な説明で終わっちゃってるけど、音そのものが簡単なんだもーん(泣)。とはいえ、このノリを再現しようとしても、なぜかなかなか出来ないもんなのよコレが。
     このへんの音を聴いてみて気に入った人は、proper、communiqueなどのレーベルも試してみてくらさい。きっとお気に召すはず。


  4. Fuck Hierarchy EP / A.C.A.B. / ¥1050@CISCO大阪店 / DROP BASS NETWORK(DBN030)

    耳血ブー

     アメリカとカナダの境目に当たる五大湖周辺には、シカゴ、デトロイトがあり、デトロイトからカナダ側に渡るとリッチー・ホーティン君が住んでいます。そして私は、このレーベルに出会うことにより、五大湖に毒汁が入っていることを確信しました。ミルウォーキーのDROP BASS NETWORK RECORDS。出すレコード出すレコードが全て馬鹿。知性もへったくれ(「へったくれ」って何?←問題提起)もありません。しかもほとんどが高速アシッド。ロッテルダムものでももう少しお利口なんではないか?つー感じ。
     んでその第30弾がこれ。やっぱははは速え〜!しかもうううウルセ〜!!このばかもん!!!B1に至ってはBPM200行ってるんじゃねいでしょうか。大音量で聴いて耳垢取んなはれつーか。disko BレーベルのAcid Scoutちゅー馬鹿速いユニットがあるんだけど、そいつらもここまでやらんぞ。
     感じたのは、馬鹿にもいろいろあるなあ、つーこと。バカシカゴが「よだれ垂れ流し系馬鹿」としたら、こいつらは「泡吹き系馬鹿」かも←やばいぞ織田。このへんを使えるDJさんは、素直に尊敬いたしますです(関西に一人いたような)。


  5. tenkey - dope technix. / V.A. / ¥2500@中原シノブ氏から直接 / dope technix(DTCD-001)

    これを聴かずして東海テクノは語れず(語らんが)

     最近は花火師としてもつとに著名な、東海テクノ界の首領(「ドン」と読んでね☆)こと中原シノブさんのレーベル、dope technixのコンピが出ませり。
     参加メンバーは、中原氏のユニットをはじめ、WEBとTAR-TARの杉本ブラザーズの各々のソロユニット、Anarchic autonomy等の錚々たるメンバー。っつっても、おれ杉本ブラザーズ以外のメンバーのことはよく知らないんだわ。ごめんくさい(浜)。
     音は一言で言うと、激渋。無茶ダンサブルー!とか、ははは速えー!とか、ゲゲゲ外道ー!とゆーよーな派手さはないんだけど、ジワジワ来るっすよジワジワ。前頭葉からちみちみ白蟻に喰われていくような、それでいて気持ちイーよーな。この感覚は、(例が無茶苦茶古くてスマンが)YMOの"BGM"を聴いたときに味わったような気が。
     これがdope technixのレーベルカラーなのか、統一感の中にもそれぞれのアーティストの個性が一曲一曲に表われててぐう。
     この駄文を読んでしまったあなた、このCDを名古屋中のレコード屋を駆けずり回って入手しなはれ。これは既に義務。
    (ちなみに、お店屋さんでは、¥2800で売ってるはずっす。)


"alt.music.baka.techno"

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